西海祭りは西海神社(西海風無区)と松ヶ下神社(西海風戸区)の祭りの総称です。
元は両区の別々の祭りですが、それぞれの御神体を神輿に移し、区内を巡行する中で互いの区の境界道で合流、双方の神輿・キリコ等を誇示し祭りを盛り上げることなどから、対外的にも「西海祭り」という名称が定着しました。
元は両区の別々の祭りですが、それぞれの御神体を神輿に移し、区内を巡行する中で互いの区の境界道で合流、双方の神輿・キリコ等を誇示し祭りを盛り上げることなどから、対外的にも「西海祭り」という名称が定着しました。
女性の祭りへの参加は、西海祭りの特徴で、約80年前に始まったと云われています。かつて出漁や航海で不在がちな男性に代わり積極的に祭りへの参加を求められたものです。
キリコを担ぐ女性の衣装は決まっており、着物は「かすり」か「ゆかた」で、お腰(腰巻)は赤色が未婚者、ピンク色が既婚者で、丸型のエプロンに赤色とピンク色のタスキを背に結び、白足袋に草鞋を履くのが女装です。
また男性の衣装は、昔、西海地区から大勢の男子が船員として出稼ぎに出ており、休暇で家に帰ったら当日祭りだったため、洋服の上着だけを脱ぎ、ワイシャツ、ネクタイ、黒色チョッキ姿でゲートルを巻き草鞋を履いて参加したのが始まりと云われています。
一斉に練るキリコの灯りの揺らぎや、キリコの灯に映える揃いの女性人足の衣装は見物に値するものです。